Overview

インフラ物性学とは?

What is Infrastructure Physical Property?

インフラの劣化過程に関する点検やモニタリング、劣化現象の力学的・統計的モデル化などを含むアセットマネジメント技術は長足の進歩を遂げた一方で、インフラを構成する素材における劣化現象の発現やそのメカニズムに関しては、ほとんど研究事例や実務的知見が蓄積されておりません。

京都大学経営管理大学院が掲げる新学問領域「インフラ物性学」は、大型放射光施設(SPring-8)やスーパーコンピュータ富岳を活用し、従来をはるかに超える分析脳と透過力でインフラの構成素材を解析し、新たな学理を構築します。網羅的なデータベースの作成、性能の把握と予測、効果的な予防保全、確度の高い損傷と劣化の評価はもとより、環境負荷低減や防災・減災二も資する新材料・新素材の開発など、様々なイノベーションを創出して社会に実装していくことを目指します。

「インフラ物性学」は、舗装、コンクリート、鋼材などの土木系材料のほか、ゴム・樹脂などの化学系素材、建築仕上げ材料など、適用分野が広い一方で、取り扱うデータ量が膨大であるため、チームや組織単位での高度な大容量データの運用や画像の構成・解析・シミュレーションが必要になります。次世代を担う若手研究者たちにとって、このフロンティア研究が魅力的なものへと成長し、広範な人材育成につながることを確信しています。

Topics

Partners

参加企業

Logo

出光興産株式会社

Logo

大成ロテック株式会社

共同研究機関

Logo

理化学研究所
放射光科学研究センター

Contact

logo

京都大学経営管理大学院 インフラ物性産学共同講座

〒606-8501 京都市左京区吉田本町36-1

Email: ipp[at]mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
※[at]を@に置き換えてください